NEWS 第25回亀倉雄策賞受賞記念 三澤遥 個展「Just by」開催のお知らせ第25回亀倉雄策賞受賞記念 三澤遥 個展「Just by」開催のお知らせ

2023.6.2

第25回亀倉雄策賞受賞記念 三澤遥 個展「Just by」

三澤デザイン研究室が担当した幼稚園のサイン計画「⽟造幼稚園」が、JAGDA(公益社団法人日本グラフィックデザイン協会)による、年鑑『Graphic Design in Japan 2023』の掲載作品選考会にて、「第25回亀倉雄策賞」および「JAGDA賞2023」を受賞しました。この受賞を記念し、クリエイションギャラリーG8にて個展「Just by」が開催されます。是非足をお運びください。

会場:クリエイションギャラリーG8
会期:2023年7月4日(火) ~ 7月27日(木)※日曜・祝日休館 入場無料
時間:11:00-19:00

_________

以下JAGDAより引用
受賞のことば

私には未完プロジェクトがいくつかある。敢えて、完成させないようにしている。
例えば、紙の可能性を探求する『動紙』はそのうちのひとつで、5年に亘って研究している。まだまだこれから、10年、20年と続けていくかもしれない。継続的な試みの中にしか見えてこないものづくりの質を追求し、仲間と数々の実験や検証をしていく時間は、まるで社会との接点を暗闇で探るようで、地道ながら刺激に満ちている。わくわくすることもあるし、途方もない気持ちになることもある。つくることで、もっとわからなくなることもある。つくり続けるその先で何に出会えるかはまだわからないが、想像も及ばないものと遭遇できる可能性に大いに期待し、つくることを止めないでおく。これまで制作発表した作品も、まだ変化している途中の状態かもしれない。そう捉えてみると、まだまだ先の姿を考えてみたくなる。まだまだ、をつくる。すると、まだまだ面白がれる。まだまだ、の思考が次に進む力となる。

玉造幼稚園のサインは、金属の輪っかの組み合わせから成る。これらはすべて、輪っかの大きさ、重なりやずれの違いから生まれた簡潔な形状をしている。一見、オブジェや彫刻のようなサインらしからぬ佇まいは、子どもたちに観察し想像することを問う。これはなんだろう、と。サインに書かれた文字がまだ幼くて読めなくても、彼らは柔軟な発想で周辺や世界を捕まえようとする。子どもたちのことをそっと近くで見守るような、柔らかなコミュニケーションをサインに。最初から具体的なイメージを決めず、原寸の紙模型で検証を重ね、要素を削ぎ落としながら造形やストーリーを編集して構築していくプロセスは、これまで三澤デザイン研究室が繰り返し行なってきた実験と検証の延長にある。

最近になってようやく、未完プロジェクトが多種多様なかたちでつながり始め、絡まり合い、広がり出している。でも、まだまだ。これから先が、きっともっと面白い。

三澤遥

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第25回亀倉雄策賞受賞記念 三澤遥 個展「Just by」

三澤デザイン研究室が担当した幼稚園のサイン計画「⽟造幼稚園」が、JAGDA(公益社団法人日本グラフィックデザイン協会)による、年鑑『Graphic Design in Japan 2023』の掲載作品選考会にて、「第25回亀倉雄策賞」および「JAGDA賞2023」を受賞しました。この受賞を記念し、クリエイションギャラリーG8にて個展「Just by」が開催されます。是非足をお運びください。

会場:クリエイションギャラリーG8
会期:2023年7月4日(火) ~ 7月27日(木)※日曜・祝日休館 入場無料
時間:11:00-19:00

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以下JAGDAより引用
受賞のことば

私には未完プロジェクトがいくつかある。敢えて、完成させないようにしている。
例えば、紙の可能性を探求する『動紙』はそのうちのひとつで、5年に亘って研究している。まだまだこれから、10年、20年と続けていくかもしれない。継続的な試みの中にしか見えてこないものづくりの質を追求し、仲間と数々の実験や検証をしていく時間は、まるで社会との接点を暗闇で探るようで、地道ながら刺激に満ちている。わくわくすることもあるし、途方もない気持ちになることもある。つくることで、もっとわからなくなることもある。つくり続けるその先で何に出会えるかはまだわからないが、想像も及ばないものと遭遇できる可能性に大いに期待し、つくることを止めないでおく。これまで制作発表した作品も、まだ変化している途中の状態かもしれない。そう捉えてみると、まだまだ先の姿を考えてみたくなる。まだまだ、をつくる。すると、まだまだ面白がれる。まだまだ、の思考が次に進む力となる。

玉造幼稚園のサインは、金属の輪っかの組み合わせから成る。これらはすべて、輪っかの大きさ、重なりやずれの違いから生まれた簡潔な形状をしている。一見、オブジェや彫刻のようなサインらしからぬ佇まいは、子どもたちに観察し想像することを問う。これはなんだろう、と。サインに書かれた文字がまだ幼くて読めなくても、彼らは柔軟な発想で周辺や世界を捕まえようとする。子どもたちのことをそっと近くで見守るような、柔らかなコミュニケーションをサインに。最初から具体的なイメージを決めず、原寸の紙模型で検証を重ね、要素を削ぎ落としながら造形やストーリーを編集して構築していくプロセスは、これまで三澤デザイン研究室が繰り返し行なってきた実験と検証の延長にある。

最近になってようやく、未完プロジェクトが多種多様なかたちでつながり始め、絡まり合い、広がり出している。でも、まだまだ。これから先が、きっともっと面白い。

三澤遥

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