NEWS 21_21 DESIGN SIGHT 企画展「Material, or 」開催のお知らせ21_21 DESIGN SIGHT 企画展「Material, or 」開催のお知らせ
2023.6.2
21_21 DESIGN SIGHT 企画展「Material, or 」
2023年7月14日より、21_21 DESIGN SIGHTで企画展「Material, or 」が開催されます。三澤デザイン研究室は、展覧会メインビジュアルとポスター、チラシ、会場グラフィックを担当しています。また、参加作家として企画展に参画しています。お近くにお立ち寄りの際は、是非足をお運びください。
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以下21_21 DESIGN SIGHTより引用
ディレクターズ・メッセージ
企画展「Material, or 」展覧会ディレクター 吉泉 聡
小枝を手にすれば「パキッ」っと、折ってみたくなる。
どろどろの泥を手にすれば「ベター」っと、何かに塗ってみたくなる。
大きな石ころを手にすれば、何かにぶつけてみたくなる。そして「パカッ」っと、割れる。
そんなマテリアルとの原初的な関わりは、人とマテリアルとの対話のようです。人間はそうして地球資源との対話を積み重ね、マテリアルから人工物としての何かをつくり出してきました。マテリアルを軸にデザインという行為を捉えた時、その対話そのものがデザインだったといえるかもしれません。
それは、特定の意味を持たなかったマテリアルが、人との関わりの中で、なんらかの意味をもった創造のための「素材」となり、人工物が生まれていくという事です。その意味の生み方こそが、デザインの可能性、叡智でもある──。そして、その意味のあり方は無限なのです。
それは一方で、私にとっての素材は誰かにとっての素材ではない場合があり、同様に、誰かにとっての素材は、私にとっての素材ではない可能性を含んでいます。
ところで、その「私」と「誰か」とは何でしょうか?
さまざまな次元での環境破壊、地球資源の問題が指摘されています。
人間が自然を管理出来るという20世紀的な発想は、地球環境との対話をやめ、自身の都合だけで、マテリアルに一方的に意味を「与える」態度だったと言えるかもしれません。また、一部の人だけがつくり手となる事で、多くの人がマテリアルに触れる事が減り、文字通りその対話をやめてしまったようです。そこでは、「私」以外の他の「誰か」への眼差しがこぼれ落ちていきます。それらがもたらしたのは、私を超えたさまざまな存在を感じる、知覚の低下だったように思います。
しかし、「私」と「誰か」の境界はそもそも曖昧です。むしろ、「私」は単独で存在するのではなく、さまざまな要素と常に絡まり合うように存在し、変化し続けている──。そのように考えて行くべきではないでしょうか。すると、その「私」と「誰か」という定義、そしてその境界は随分と曖昧になり、変わっていきます。と同時に、マテリアルへの眼差し、つまりそこで発生する意味も、自ずと変わってくるはずです。
この展覧会では、マテリアルに「素材」という意味が生まれる方法の多様性を入り口に、人間以外の多様なものとの絡まり合いの中でのマテリアルの捉え方、そしてそのデザインの可能性について考えます。
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企画展「Material, or 」
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
会期:2023年7月14日(金)~ 11月5日(日)
休館日:火曜日
会館時間:10:00-19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,400円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
※各種割引については21_21 DESIGN SIGHTまでお問い合わせください。
参加作家:
ARKO、青田真也、ACTANT FOREST、イ・カンホ、遠藤 薫、太田 翔、小野 栞、金崎将司、亀井 潤(Amphico)、TAKT PROJECT、DRIFT、永沢碧衣、似里 力、畑中正人、ピート・オックスフォード、BRANCH、本多沙映、三澤 遥+三澤デザイン研究室、吉田勝信、他
参加企業
村山耕二+UNOU JUKU by AGC株式会社、他
展覧会ディレクター:吉泉 聡(TAKT PROJECT)*
企画協力:石倉敏明*、亀井 潤*
グラフィックデザイン:三澤 遥、鈴木正樹
会場構成:中村竜治(中村竜治建築設計事務所)*
テキスト:山田泰巨*
コピーライティング:磯目 健
21_21 DESIGN SIGHT 企画展「Material, or 」
2023年7月14日より、21_21 DESIGN SIGHTで企画展「Material, or 」が開催されます。三澤デザイン研究室は、展覧会メインビジュアルとポスター、チラシ、会場グラフィックを担当しています。また、参加作家として企画展に参画しています。
お近くにお立ち寄りの際は、是非足をお運びください。
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以下21_21 DESIGN SIGHTより引用
ディレクターズ・メッセージ
企画展「Material, or 」展覧会ディレクター 吉泉 聡
小枝を手にすれば「パキッ」っと、折ってみたくなる。
どろどろの泥を手にすれば「ベター」っと、何かに塗ってみたくなる。
大きな石ころを手にすれば、何かにぶつけてみたくなる。そして「パカッ」っと、割れる。
そんなマテリアルとの原初的な関わりは、人とマテリアルとの対話のようです。人間はそうして地球資源との対話を積み重ね、マテリアルから人工物としての何かをつくり出してきました。マテリアルを軸にデザインという行為を捉えた時、その対話そのものがデザインだったといえるかもしれません。
それは、特定の意味を持たなかったマテリアルが、人との関わりの中で、なんらかの意味をもった創造のための「素材」となり、人工物が生まれていくという事です。その意味の生み方こそが、デザインの可能性、叡智でもある──。そして、その意味のあり方は無限なのです。
それは一方で、私にとっての素材は誰かにとっての素材ではない場合があり、同様に、誰かにとっての素材は、私にとっての素材ではない可能性を含んでいます。
ところで、その「私」と「誰か」とは何でしょうか?
さまざまな次元での環境破壊、地球資源の問題が指摘されています。
人間が自然を管理出来るという20世紀的な発想は、地球環境との対話をやめ、自身の都合だけで、マテリアルに一方的に意味を「与える」態度だったと言えるかもしれません。また、一部の人だけがつくり手となる事で、多くの人がマテリアルに触れる事が減り、文字通りその対話をやめてしまったようです。そこでは、「私」以外の他の「誰か」への眼差しがこぼれ落ちていきます。それらがもたらしたのは、私を超えたさまざまな存在を感じる、知覚の低下だったように思います。
しかし、「私」と「誰か」の境界はそもそも曖昧です。むしろ、「私」は単独で存在するのではなく、さまざまな要素と常に絡まり合うように存在し、変化し続けている──。そのように考えて行くべきではないでしょうか。すると、その「私」と「誰か」という定義、そしてその境界は随分と曖昧になり、変わっていきます。と同時に、マテリアルへの眼差し、つまりそこで発生する意味も、自ずと変わってくるはずです。
この展覧会では、マテリアルに「素材」という意味が生まれる方法の多様性を入り口に、人間以外の多様なものとの絡まり合いの中でのマテリアルの捉え方、そしてそのデザインの可能性について考えます。
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企画展「Material, or 」
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
会期:2023年7月14日(金)~ 11月5日(日)
休館日:火曜日
会館時間:10:00-19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,400円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
※各種割引については21_21 DESIGN SIGHTまでお問い合わせください。
参加作家:
ARKO、青田真也、ACTANT FOREST、イ・カンホ、遠藤 薫、太田 翔、小野 栞、金崎将司、亀井 潤(Amphico)、TAKT PROJECT、DRIFT、永沢碧衣、似里 力、畑中正人、ピート・オックスフォード、BRANCH、本多沙映、三澤 遥+三澤デザイン研究室、吉田勝信、他
参加企業
村山耕二+UNOU JUKU by AGC株式会社、他
展覧会ディレクター:吉泉 聡(TAKT PROJECT)*
企画協力:石倉敏明*、亀井 潤*
グラフィックデザイン:三澤 遥、鈴木正樹
会場構成:中村竜治(中村竜治建築設計事務所)*
テキスト:山田泰巨*
コピーライティング:磯目 健
*:社外
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